私とこどもの数年間㉖

私とこどもの数年間㉖

今思えば、自分を追い詰める最悪のパターンとなってしまったのですが、
私はこの事件のあとから、はっきりと、私以外の大人を頼ることができなくなっていきました。

我が子の世話を代わってもらえる間柄の人間・・・
家族の他のメンバーに対して、「誰にも私の代わりはできないし、だから子供を任すこともできない」と私は思っていました。


毎日毎日を子供達と必死に向き合ってきた私ですら、どうしたらいいのか分からないのに。

私と違って、こどもたちと一緒にいる時間が少なく、病院への付添経験も少ない、夫や他の人にわかるはずがない。

「こんなに24時間一生懸命こどもと向き合ってきた母親の私ですら、病状の判断をまちがえる」

「そして結果として、我が子をあんなに苦しませ、とても危険な事態をおこしてしまった」

「じゃあ私以外の誰が、私の子供のことを分かる??」



夜に救急病院に行くのも、夜間の入院の付添も、「お母さんも休んだほうがいいよ、たまには旦那さんやご家族の方に頼ったら?」と言われたこともありました。

実際に夫や祖父母も、私が「今日はちょっと代わってくれる?」と言えば快諾してくれたでしょう。

けれど、私の中には「私以外の人に任せる」という考えはまったくありませんでした。


救急病院に行くということは、こどもにとって一番のピンチが訪れているときで。
そこでの正しい説明が、こどもの命に影響するわけで。

初対面の先生に対して、これまでの既往歴や薬の説明をするのも、今日、ここに至るまでの病状の説明も、私でなければうまく説明できない。

医師に今後の対応を説明されたとき、「このときはどうすればいいですか?」「では、こうなったときには?」というやりとりが大事になるけれど、それも、私じゃなきゃできない。



入院の付き添い中、夜間に異変がおきても、夜勤の看護師さんが他の患者さんを対応していたら、アラームへの対応が遅くなるかもしれない。
その間子供を苦しませるなんてできない。

主治医の先生が回診にきたとき、聞きたいことがたくさんあるのに、勉強しなければいけないことがたくさんあるのに、そのときに私がいないわけにいかない。


私はもう、二度と子供が意識不明になる「あんな姿」を見たくなくて。
不安で、不安で。

具合が悪い我が子が、私の目の前から一瞬でも離れるのが、こわかった。

 

 

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